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第11回 パソコンのフリーズ(固まる)反応しない現象・原因は?

windowsの起動中に動作が重く反応しなくなる現象は、第9回の「パソコンの動作が重い」でもご紹介しましたが、ここでは更に酷い状態、重くなるというよりも完全に画面がフリーズし、反応しなくなるといった重度のフリーズ現象についてその原因を見ていきたいと思います。

この現象が発生した場合、まず疑うべきところは、「ハードディスク(HDD)」です。
HDDは、経時劣化によってプラッタ(磁気ディスク)上に塗布された磁性体が劣化し、読書きしにくい部分が生じてくることがあります。

また、熱によってHDD筐体やプラッタ自体に歪みが生じて起こるオフトラック(磁気ヘッドが正規の位置から微妙にずれる現象)によって、これまた読書きの障害となります。

このような現象が発生すると、HDDは、何とかデータの読み書きを確実に行おうと努力します。

これは、HDDのメーカーやモデルによってその制御(努力)の仕方は様々です。
※HDD固有のファームウェアというプログラムによって制御されます。

それでも、結局、読み込みが不可能となった場合、ソフトウェアは動作できなくなり、結果としてフリーズ現象が発生します。

では、その不具合を起こしている原因は本当にHDDなのか。だとすれば、その目安・判断基準は?

実はHDDは、自分自身の健康状態を示すSMART値という情報を内部に持っています。
この情報を確認することでHDDの不具合をある程度判断できます。

SMART値は「CrystalDiskInfo」というフリーソフトでチェックすることができます。

こちらが実際、起動中によくフリーズしていたパソコンから取り出したHDDのSMART値です。
パソコンのフリーズ・反応しない・固まる

ここで注目したいところは、不良セクタに関するパラメータです。
ここでは、
「05」:代替処理済のセクタ数
「C5」:代替処理保留中のセクタ数
「C6」:回復不可能セクタ数

この3つになります。
これらの検査項目は簡単に言うと読書きができなくなった記憶領域がどのくらいあるのか?を示した数値と言えます。数値が高いほど悪い状態と言えます。

この項目の「生の値」、右側の赤丸で囲まれた数値が不具合を起こしたセクタ数を表しています(16進表示)。
正常なHDDは、ここが全て「0」になっています。徐々に悪化していくと、図のように、カウントアップしていきます。

また、「現在値」、「最悪値」、「しきい値」とそれぞれ数値が記載されておりますが、「現在値」が「しきい値」を下回ると状態は相当悪化しているものと思われます。この場合は、HDDの交換が必須となります。
但し「しきい値」を下回らないHDDでも何らかの不具合を発生する可能性は高くHDDの交換は必要になってくるケースが多いです。

このようにSMART情報を見ることで、ある程度HDDの状態が分かります。
フリーズ・動作が重い・反応しなくなる等の現象が発生した場合は、HDDの交換も視野に入れて考えるのも一つの解決策だと思います。

また、当店の場合、なるべく内部データをそのままの形で残すようデータをセクタ単位で新HDDへコピーすることができるので、全く今の環境を変えずして、HDDを交換することが可能ですので、もし交換をご希望の場合はご連絡下さい。

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